北米におけるESG報告
April 13, 2023
当社のESG委員会の専門家が、北米におけるESGの進展についてコメントし、新たな法律の意味合いと、それがこの地域におけるビジネスをどのように変化させているかを探っています。
北米およびカナダにおけるESG報告
米国とカナダのESG規制環境は急速に進化しており、両国ともESGパフォーマンスの透明性と説明責任を高めるための措置を講じている。 米国では、証券取引委員会(SEC)が、上場企業にESGリスクと機会に関する情報開示を義務付ける新規則を提案している。 この規則はまだ策定中だが、米国企業のESG管理方法に大きな影響を与える可能性がある。
カナダでは、カナダ証券監督庁(CSA)もESGの透明性を高めるための措置を講じている。 2021年、CSAは投資ファンドのESG開示に関するガイダンス文書を発表した。 このガイダンス文書は、投資ファンドがESGリスクと機会をどのように開示すべきかについての情報を提供し、投資家が投資について十分な情報を得た上で意思決定できるようにすることを目的としている。
SECとCSAはともにESG規制に対して積極的なアプローチをとっており、その取り組みは米国とカナダのESG状況に大きな影響を与えそうだ。 新規則とガイダンス文書は、ESGパフォーマンスの透明性と説明責任を高めることを目的としており、企業によるESG報告の厳格化につながる可能性が高い。 これにより、投資家は異なる企業のESGパフォーマンスを比較しやすくなり、企業がESGに真剣に取り組んでいることを確認することができる。
SECやCSAのほかにも、ESGに関心を寄せている政府機関は数多くある。 例えば、米国労働省は、退職年金投資においてESG要素をどのように考慮すべきかについてのガイダンスを発表している。 また、米国環境保護庁は、企業に温室効果ガス排出量の情報開示を義務付ける新たな規則を発表した。 米国とカナダのESG規制環境は複雑で進化している。 しかし、両政府がESGに真剣に取り組んでいることは明らかで、ESGパフォーマンスの透明性と説明責任を高めるための措置を講じている。 これは投資家にとって朗報である。投資家は、投資について十分な情報を得た上で決断を下すことができるようになる。 また、ESGに真剣に取り組み、ESGパフォーマンスを向上させることがより強く求められる企業にとっては朗報だ。